令和3年12月14日に開催された恩納村議会では、計11の議案が議題に上がり、主要な3つの条例、補正予算案などが可決された。
特に注目されたのは、恩納村国民健康保険税条例の改正であり、経済建設民生委員会の委員長である大城堅三氏が報告した。
この改正は、沖縄県の標準保険税率に基づき、国民健康保険税の統一化に向けた取組の一環として行われたもので、一般会計からの繰入れ減少が見込まれる。
具体的には、ピーク時の平成26年度の約1億7400万円から、令和3年度には約9400万円への減少が見込まれ、全委員の賛成で原案は可決された。委員からは、改正後の税率影響についての懸念も示されたが、一般会計の補填削減と安定的な運営が重要と強調された。
続いて、恩納村交流施設に関連する条例の改正が議題に上がった。村長の長浜善巳氏は、「仲泊区文化交流センター」の名称変更を提案した。他に、民生の向上を目的とした一般廃棄物処分場の新条例の制定も可決され、今後の活用法についての質疑がなされ、管理体制の強化が必要とされている。
令和3年度一般会計補正予算案と国民健康保険特別会計補正予算案も可決された。一般会計では、歳入歳出それぞれ9億1500万円の追加が承認され、固定資産税や寄附金からの収入が含まれている。さらに、子育て支援事業の緊急対応として、迅速な現金給付の意向が示された。
また、下水道事業特別会計の予算案も可決され、特に仲泊地区の工事が今後の課題となる。
一緒に村道整備工事の請負契約が結ばれ、交通インフラの整備に向けたステップも進んでいる。議案の進捗により、村の発展へ向けた取り組みが進められることを期待されている。