令和3年6月15日、恩納村議会は定例会を開いた。目玉となる議案は、令和3年度恩納村一般会計補正予算に関するものであった。議長の又吉薫氏は開会と共に、議題についての進行を開始した。
議案第34号である令和3年度恩納村一般会計補正予算(第2号)については、委員長の外間勝嘉氏が報告を行った。この補正予算案は、歳入歳出にそれぞれ2億4千1百18万円を追加し、総額を91億1千2百76万6千円とする内容である。この内訳には、子育て世帯への生活支援特別給付金として1千1百20万円、災害に強い高機能型栽培施設を導入するための補助金としておよそ7千6百10万6千円が含まれている。
更に、新型コロナウイルスに関連する支出も盛り込まれており、特に景気回復支援商品券としての補助金は5千万円とされ、村内経済の活性化を狙うものと説明された。また、歳入の一部として企業版ふるさと納税による寄附金が利用される旨も報告されていた。
質疑応答において、吉山盛次郎氏は、オリンピックの事前合宿に関する項目について質問した。一般財源からの繰り出しがある予算に対し、村民の観点からその必要性を問うものであった。外間勝嘉氏は「現在の状況において、村民との関わりが減っている中、自己財源を利用する価値があるのか」と応じ、子供たちとの交流の重要性についても言及した。
最終的に、委員会は本案を全会一致で可決することとなった。さらに、議員派遣の件についても異議なく決定されたことが報告された。それにより、議会での複数の重要項目は公開の場で審議され、意見が交わされた。
議会は約14分で終了し、各議案は無事に審議を経て、正式に処理された。村長の長浜善巳氏をはじめとする関係者も出席しており、議会運営が円滑に行われた印象を与えた。今後の地域における施策の進展が期待される。