令和元年第10回恩納村議会定例会が、2019年12月10日、村議会議場で開催された。開会の挨拶には、議長の又吉薫氏が見られ、議会の目的が強調された。その後、議事が進行し、重要なテーマがいくつか議論された。
特に、一般質問において仲田豊氏が提起した「MDGs(ミレニアム開発目標)」と「SDGs(持続可能な開発目標)」の関連性が注目されていた。仲田氏は、「私も、国連での経験を基に、これらの目標が恩納村にどのように適用されるかを検討したい」と述べた。
これに対し、企画課長の山城雅人氏は、現行の施策がどのようにMDGsに基づいているかを解説。さらに、現在の受け入れ体制と課題についても意見を求められた。彼は「村としての目標は明らかではありませんが、今後の施策にはSDGsを組み込んでいく必要があります」との考えを示した。
もう一つの注目すべき議題は、宮崎豊氏による「村営ビーチの安全対策」についての質疑である。彼は「東屋の危険度が高い」と指摘し、早急な対策を求めた。宮平覚農林水産課長は、「改修計画を進めています」と回答したが、その具体的な実施日程については未定であり、議員らからのさらなる追求が予想された。
また、今後の農業振興についても議論が活発化した。特にアボカドの生産を推進する必要性が強調され、農林水産課の最新の取り組みが紹介された。宮平課長は「多様な品種の導入と適応した栽培方法を確立することが重要です」と述べた。これに伴い、村としての予算の有効活用が課題に挙がった。
最後に、医療・保険制度に関する危機意識が高まり、糸数昭氏が「国民健康保険税の一部改正が予想される」との見解を示した。長浜保治福祉健康課長は、「今後の転機を見越して、これまでの制度との整合性を図らなければなりません」と強調した。
このように、令和元年第10回恩納村議会では、多くの重要事項が議論され、特に地域の持続的発展に向けた施策についての意見交換が行われた。今後の施策の推進には、議会と行政の密接な連携が求められるだろう。