令和2年第5回恩納村議会定例会が6月10日に開会し、様々な議案が審議された。
会期は6月16日までの7日間に設けられ、議長の又吉薫氏が会議を進行した。最初の議題は、会議録署名議員の指名であり、16番の喜納正誠氏と1番の金城重治氏が指名された。
村長の長浜善巳氏による行政報告では、特に新型コロナウイルス感染症に関する対応について述べられた。村内で感染者は報告されておらず、観光業の影響が懸念される中、村民への情報提供を行っていることが強調された。
また、諸般の報告の中で、陳情や消防衛生組合議会の報告が行われた。
議案第38号では、後期高齢者医療に関する条例の一部を改正することが提案され、新型コロナウイルスに関する傷病手当金支給に関する規定が追加される。これに関連して、質疑も行われ、特に影響を受ける高齢者支援の重要性が指摘された。
次に、議案第39号として附属機関設置条例の改正が審議され、地域福祉推進計画策定委員会の設置について決定が求められた。さらに、第40号では幼稚園預かり保育料徴収条例の改正があり、利用者負担の軽減へ向けた取り組みが示された。
第41号から第43号では、特別職の給与及び旅費の改正や職員旅費支給条例の改正、また一般会計補正予算について議論が行われ、特に新型コロナウイルス影響下で経済的な支援が求められている現状が反映された。
さらに、給食センター調理備品購入業務契約や中学校情報機器購入事業契約についても協議され、教育環境の整備に向けた財政支出が求められている状況に対する議論が交わされた。
この定例会では、環境整備や経済対策に関する発言が多く見られ、村民が安心して生活できる社会の実現を目指す姿勢が示された。議会は、今後も継続して各議案の審議を通じて、恩納村の発展に寄与していくことが期待される。