令和3年11月30日、恩納村議会臨時会が開催された。
本会議では、令和3年度の一般会計補正予算についての議案が主要な議題となった。補正予算の内容について、村長の長浜善巳氏は歳入の増額部分として、県支出金と財政調整基金繰入金の増加を挙げ、合計で約9,980万円の追加を説明した。
この補正は主に、海底火山の噴火による軽石災害への対策が中心である。具体的には、例えば漁港内の軽石の除去を目的とした農林水産業費の増加や、災害復旧に向けた費用が含まれる。歳出は、農林水産業費733万2千円、災害復旧費7,796万3千円、予備費1,451万円の増となり、効率的な投資を求められる環境が続く。
この補正予算に対する質疑応答もおこなわれた。議員の吉山盛次郎氏からは軽石の影響について質問があり、農林水産課長の宮平覚氏は漁港での具体的な影響と今後の懸念事項を報告した。前兼久漁港では、ポンプに軽石が流入する事例があったという。
また、商工観光課長の山田俊幸氏より、観光業や各施設における対応についても言及され、リゾートホテルなどの負担軽減が求められていることも指摘された。やはり、軽石の処理に関する利用方針や廃棄方法について今後調査が必要との意見が出された。
最終的に議案第65号は、出席した全員賛成にて可決された。次の議題は、あしびなー施設新築工事に関する専決処分の報告に移り、長浜善巳村長が契約金額の増額について説明を行った。全体的に、行政としては住民生活の安定を図るため、引き続き問題解決に向けた取り組みが求められる状況である。