令和4年9月に開催された恩納村議会定例会では、令和3年度決算の認定が行われた。
会議では、いくつかの重要な議案が討議され、特に一般会計歳入歳出決算の報告が注目を集めた。
委員長の大城堅三氏が議題に上げ、令和3年度の一般会計決算が、歳入117億9千453万5千円、歳出111億1千369万1千円で、対前年度比の減少を報告した。
また、歳入から歳出を差し引いた結果、実質収支額は5億4千136万8千円とされた。
さらに、国民健康保険特別会計や後期高齢者医療特別会計の決算認定も行われ、国保税は前年度比10.9%増が目立つ。
その中、農林水産課長の宮平覚氏は、滞納問題について強調し、国外転出者の影響から追徴が難しい現状を説明した。
下水道事業特別会計では、歳入が10億3千373万6千円、歳出が10億2千580万2千円という結果となり、この結果にも委員たちは関心を寄せた。申し込み状況や現在の下水道接続率も議論の対象となり、地域住民の利便性向上が求められた。
また、令和3年度水道事業計画の報告では、供給人口が増加し、収益的に好調な状態が確認された。
有収水量は対前年度比3.63%の増加があり、安定供給に向けた取り組みとしてタンク増設も発表された。
ただし、村内の業者による産地偽装問題も取り上げられ、喜納正誠議員が緊急質問を提起した。
村長の長浜善巳氏は、この問題が深刻であり、消費者への誠意ある対応を約束した。
経緯としては、沖縄県産を謳って販売していたシイタケの一部が宮崎県産であったとしており、事実確認が急がれているとした。
これらの議論から、村の財政運営と市民生活向上に向けた施策が今後の課題となりそうだ。
本定例会は、村議会の役割を十分に果たし、全ての議案が滞りなく採決されたことが評価され、恩納村の発展に向けた協力が強調された。