令和3年12月10日、恩納村議会において、様々な議案と一般質問が行われ、村の重要な問題が取り上げられた。特に、喜瀬武原地域に関する耐力度調査や水利組合の老朽化問題については、議員たちから多くの質疑がなされた。外間勝嘉議員は、喜瀬武原の水利組合排水管老朽化について質問をし、新年度予算に関連した改善策を求めた。その回答として農林水産課長の宮平覚氏は、「調査は令和2年度に行われ、老朽化は進んでいるが、現時点では問題ないと判断した」と述べた。しかし、議員はこの回答に対し、現地水利施設の状況を見て疑問を呈した。
また、前兼久漁港内の単独用地についての進捗状況についても議論が交わされた。山城良一議員は、「来年度の北部振興策を使って早急に整備が進められるべき」と確認を求めた。その際、村長である長浜善巳氏は「最優先事項として整備を進める」との保証を行った。
さらに、指定管理者の公募についても多くの意見が出た。観光協会が新たに選定された理由には、地域トラブルや観光に対する期待が大きく影響している様子であった。喜納正誠議員は、地域の住民が長年にわたり真栄田岬に貢献してきた経緯を強調しつつ、今回の公募の選定が果たして正当かどうかを問うた。村長は、「一般公募は村民からの意見も反映した結果」と説明したが、トラブルを抱える中、地域への理解が一層求められる結果となった。
最後に、議会では年末の報告や農業振興策、地域の活性化についても議論され、村民が安心して過ごせる環境作りへの取り組みが継続して求められた。これらの議案や質問に対し、村の行政府には今後の経過報告及び住民への説明責任が重要であるとの声が上がった。