令和3年第8回恩納村議会臨時会が11月9日に開催された。
議題には主に、海底火山噴火による漂流・漂着軽石に関する意見書が上がり、緊急の対応が求められた。
意見書の提案を行ったのは、又吉貢議員である。
同議員は、8月に発生した噴火によって大量の軽石が海流に乗り苦しんでいる現状を指摘し、特に観光業や漁業への影響が懸念されると説明した。
恩納村は、観光業が盛んで、美しい海岸を有しているため、この影響は地域経済に深刻な打撃を与える。
また、海岸の景観が損なわれ、宿泊施設などへのキャンセルも増加していると強調した。
このような背景の中、議会は漂流軽石の影響を考慮に入れ、早急な対策を講じる必要があるとの意見を集約した。
意見書では、まず漂流・漂着軽石の現状把握を行い、予測を行うことが求められた。
その上で、漁業や観光業への補償制度を創設すること、国と県の連携強化も合わせて提案された。
議会は、国の責任の下、漂流軽石の除去作業を求める内容でも一致が見られた。
意見書の質疑は行われず、討論もなしで進み、全会一致で原案が可決された。
議会は、早期に被害状況を明確化し、適切な対応を進めることが重要であると認識を共有した。
今後も、定期的な情報提供が不可欠であり、議会としてもその情報を村民に届けていく姿勢が求められる。
この臨時会は短時間で終了し、村議会の迅速な対応が評価される形となった。