令和3年第2回恩納村議会定例会では、様々なアジェンダが議論される中、特に新型コロナウイルスワクチン接種と観光業振興が重点的に取り上げられた。
新型コロナウイルスワクチン接種については、健康保険課長の新里勝弘氏が、接種対象者の数や接種の流れについて説明した。村内には約9,200名の接種対象者がいるとされ、ワクチン供給量に応じて、段階的に接種を進めていく方針が示された。特に、高齢者や基礎疾患を持つ方々に優先的に接種を行うことが強調され、周知方法についても細心の注意を払う必要があるとの言及があった。
また、修学旅行の計画に関する議論も行われ、現在の中学2年生は、コロナ禍で昨年実施できなかった旅行を予定している。学校教育課長の石川司氏によれば、令和3年度には近畿地方への修学旅行を予定しており、事前に保護者や生徒からのニーズを調査しているという。特に、経済的支援が求められることにも配慮が必要で、村の助成が重要な役割を果たすだろう。
議会では、観光業の振興策として、地産地消や地域おこし協力隊の導入も話題に上った。農林水産課長の宮平覚氏は、特に恩納村ブランドの開発と生産者との協力が必要であることを指摘し、地域の農業活性化に向けた施策を進める意向を示した。さらに、リゾート地としての恩納村の特性を生かしつつ、地域の資源を最大限に活用した観光振興を目指す考えが強調された。
また、高齢者福祉に関する議論も交わされ、特別養護老人ホームへの需要や待機状況が確認された。福祉課長の長浜保治氏は、現在56名の申し込みがあると報告し、村の高齢者福祉計画の重要性が再認識された。調査業務を通じて、地域のニーズに即した施策を若干の検討が進められる。
全体として、今回の会議は村民の安心安全を最優先に据え、コロナ禍での課題に対する具体的な対策を模索する重要な機会となった。特に、ワクチン接種や観光業の振興策が進められることで、恩納村の再生と活性化に向けた前向きな歩みが期待される。議会では今後もこれらのアジェンダに注力し、持続可能な村づくりに向けた施策を推進していく意向が示された。