令和3年第3回恩納村議会臨時会が、4月27日に開会した。
この日は、いくつかの重要な議案が審議され、特に令和3年度恩納村一般会計補正予算についての討議が注目された。村長の長浜善巳氏は、補正予算の内容を説明し、国庫支出金や基金の繰入金の増加が主な要因であることを強調した。一般会計補正予算は、歳入歳出それぞれ88億7千1百58万円となる見込みであり新型コロナウイルス感染症対策が重要な柱である。具体的には、村内の事業所に対する家賃支援が含まれ、しっかりとした支援が求められている。
また、議案第29号、恩納村税条例等の一部を改正する条例の承認が求められ、村長は、税制の改正が新型コロナウイルスによる影響を受けていることを説明し、4月からの施行を報告した。固定資産税の特例措置や軽自動車税の見直し、特に軽減措置の延長が注視される。これに関して、議員からの質疑もなく、速やかに承認された。
一方、特殊なテーマとして議題に上ったのが、訴えの提起である。村長は、滞納された学校給食費を巡って訴訟を起こす必要があることを説明し、村民に対しても理解を求めた。しかし、喜納正誠氏を含む議員からは訴訟の進行についての懸念が示され、一部で反対意見が続出した。
議会のメンバーは、議論を重ねながらこの訴訟を進める方向に決定したが、村民に対する影響を踏まえた行動が求められることも強調された。
この日の議会は、様々な議案が審議され、村の未来を見据えた重要な合意を形成する場となった。特に、補正予算や税改正に対する村からの適切な支援が必要であり、義務も果たしていくことが求められる。