令和元年第10回恩納村議会定例会が12月18日に開催された。
この日の主要議題は、一般会計補正予算と米軍による照明弾落下事故に関する意見書、抗議決議であった。
まず、議案第82号で提案された恩納村一般会計補正予算は、総額144億4089万円に達する内容。
予算の増額理由には、住民情報システムの更新が含まれ、古いシステムから新しいものへの移行が求められている。
この事業は、宜野座村との共同で行うことにより、コスト削減と情報セキュリティの向上が図られることが期待されている。
補正予算の審議では、議員らから様々な質疑が出された。
特に、ゴミ収集時の物損事故に関する補償費や、大型リゾートホテル新設に伴うごみ収集量の増加が問題視されていた。
意見書では、12月5日に金武町で発生した米軍の訓練で使用された照明弾が民間地に落下した事例について取り上げられた。
基地問題対策委員会の委員長、山田政幸氏はこの事故の重大性を強調し、再発防止策を求める意見書を提出した。
彼は「住民に対する脅威」という表現を用い、米軍及び関係当局が安全対策に取り組むべきであると述べた。
また、抗議決議でも同様の内容を踏まえた提起がなされ、本会議で原案通り可決された。
この抗議決議は、患者への影響調査やキャンプ・ハンセンでの訓練中止を求める内容を含んでいる。
最後に、議員派遣に関する議題も取り扱われ、全会一致で決定された。
以上をもって、恩納村議会の定例会は円滑に終結し、全議案が承認されたことが確認された。