令和4年第2回恩納村議会定例会が3月16日に開催された。議題には、行政運営や生活環境の改善等が取り上げられ、多くの見解が交わされた。
特に目を引く議題が、山城良一議員からの施政方針に関する質問であった。山城議員は、2025年に団塊の世代が後期高齢者へ移行することを強調し、高齢者福祉に力を入れる必要性を訴えた。福祉課長、石川司氏は介護予防事業について、がんじゅう大学や脳リズ教室の実施を紹介し、今後の計画として認知症カフェの設立に取り組むことを明かした。
また、交通安全対策に関する質疑もあった。山城議員は、国道58号での暴走行為が引き起こす騒音問題について質問し、対策を求めた。総務課長の山城雅人氏は、地域と連携した夜間規制の必要性を訴えたが、具体的な進展が乏しい現状を説明した。
さらに、農業振興策についても話題に上がった。農林水産課長、宮平覚氏は、体験農場の整備と農業振興との関連性を解説し、新規就農者向けの支援計画についても言及した。特に、地域資源を生かした観光農園の市場調査について、新たなビジョンを模索していることが示された。
有志会による真栄田岬周辺活性化施設の指定管理についても議論され、議員からは現行体制に対する疑念が示された。特に、指定管理者の選定に対する透明性について質疑があり、その後の協議や評価制度の設置が必要であるとの意見が強調された。