令和2年第2回恩納村議会定例会が、令和2年3月27日に開催された。
本定例会では、複数の重要な議案が審議され、特に新型コロナウイルス関連の取り組みや、予算案に関する報告が注目を集めた。
最初に、会議録署名議員として、外間勝嘉氏と大城堅三氏が指名された。続いて、議案第21号「令和2年度恩納村一般会計予算」についての報告が行われた。
予算特別委員会の委員長である外間勝嘉氏は、予算の内容について詳細に説明した。
令和2年度の一般会計総額は、92億7,150万3,000円とされている。
前年に比べ、44億6,034万6,000円(32.5%)の減少であり、その理由は公共事業の減少によるものであると述べた。特に、村立うんな中学校の整備や安富祖ダム本体工事が影響を与えている。
また、歳入に関する質疑では、法人税と固定資産税の異動についても触れられた。
法人税の減少は消費税の改正に起因し、固定資産税は新築による増加が見込まれている。
次に、令和元年度一般会計補正予算(第7号)についての審議が行われ、重要な補正理由の一つには、新型コロナウイルスの影響を受ける事業への支援が含まれていると説明された。
この補正予算についても、全会一致で可決された。
特に際立ったのは陳情第5号に関する議論である。「新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けた取り組み及び企業支援」に関するもので、村民や事業者の影響を最小限に抑える努力が強調された。
村の担当者は、危機管理対策本部を立ち上げ、週次で相談や支援に取り組んでいるとの報告があった。
また、経済建設民生委員会の委員長、大城堅三氏は、政府へ具体的な支援要望を示す意見書を提出すると発表し、特にキャンセル料補填や経営支援の拡充が必要であるとした。
さらに、仲泊公民館建設に関する陳情もあり、地域住民の負担軽減に向けた支援が求められた。
この要請も全会一致で採択され、村民の負担を軽くする方向性が示された。
議会の最後には、新型コロナウイルス感染防止策が強調され、村長と職員たちの努力に感謝の言葉が述べられた。
次回の定例会では、継続的な協議が期待されている。