令和3年第1回恩納村議会臨時会は、1月14日に開かれ、重要な議案が審議された。
初めに、会期を1日間とすることが決定された。その後、議案第1号である令和2年度恩納村一般会計補正予算の提案が行われた。村長の長浜善巳氏は、新型コロナウイルス感染症への対策が強化される中、116億円に及ぶ歳入・歳出予算の増額を求めていることを説明した。
歳入の内訳には、国庫支出金の増額や支援事業による収入が含まれており、村民の健康を守る施策が重視されている。具体的には、ワクチン接種に係る経費が含まれており、対象者の支援が図られることが示された。「新型コロナウイルスワクチンの確保事業として1億7,968万円が計上されています」と村長が述べた。
質疑の場では、議員たちの質問が活発に行われた。吉山盛次郎議員は、一般コミュニティー助成事業補助金の内容について関心を寄せ、「音響設備とノートパソコンの購入が含まれる」との回答を企業に求めた。
また、議案第2号では「あしびなー施設新築工事の請負契約」が議題に上がり、2億1,120万円が予算として計上された。副村長の外間毅氏は、「村内業者の選定基準については検討を重ねていく」と述べ、村内企業の育成に向けた取り組みを強調した。
一方で、指名業者の中には村外の企業も多く含まれ、議員たちは村内の業者への配慮を要望した。「村内優先発注を実現するため、業者間での連携を進めていきたい」と副村長は意見に応えた。
さらに、質疑の中で指名委員会の議事録作成状況についても問題提起がされ、今後は改善が約束された。議長の又吉薫氏は、双方の意見を聞きながら進行し、会議の透明性確保が重要であると述べている。
最終的に、議案第1号及び議案第2号は全会一致で可決され、審議された全案件は無事に終了し、議会は閉会された。