令和2年6月11日、恩納村議会は定例会を開催し、主に新型コロナウイルス感染症に関連する支援策について議論が行われた。
村内の支援策を巡って、仲田 豊議員は国からの助成金が村民にどのように届けられているかを質問した。総務課長の山城 雅人氏は、特別定額給付金に関する申請状況を説明し、村内5,483世帯に対して11億1,350万円が支給される見込みと述べた。具体的には、6月4日までに申し込みのあった世帯は4,770(87%)で、支払済み世帯は4,233(77.2%)に達している。これに対して、仲田議員は、「申請しない住民のためにどのように周知が行われているのか」と疑問を呈した。
村の独自支援策については、長浜 善巳村長が発表し、村の予算から利益を得る事業も含めた9つの支援事業が進行中であると説明。特に、保育料免除や高齢者へのマスク配布が注目される。しかし、仲田議員は村民に対する支援が不足している点を指摘した。また、商工観光課の山田 俊幸課長は、県からの新型コロナウイルス関連の支援情報を地域に広める重要性を強調した。
次に、真栄田漁港のスポーツグラウンド照明施設の撤去に関し、吉山 盛次郎議員が再整備の必要性を訴えた。現在のスポーツ施設が不足している状況で、山田校区に照明のある運動場がなくなることに対し、地域の青年活動への影響が懸念されている。教育課の石川 司課長は、「今後、施設の利用状況を視野に入れた上で検討を進める」との見方を示した。
さらに、教育課長は中学校統合後の小学校経営の継続性について質問を受け、学校教育のあり方における優先順位についても言及した。特に、環境整備が進んでいない学校施設の問題については、早急な改善が求められる。
今後の開発に関して、村南部のリゾート開発の動向についても触れられ、サンエー開発部からの打診に期待が寄せられる。長浜村長は、「村民の声を大切にし、開発においても地域の意見を反映させていく」との決意を述べた。特に交通渋滞や観光客の影響については、適切な対策を早急に実施する必要がある。