令和3年第5回西原町議会臨時会が7月30日に開会され、多くの重要な議案が審議された。
本会議では、議案39号の工事請負契約締結について、主要案件として扱われた。この工事は、西原町立図書館への空調取替工事であり、落札額は6,138万円であると報告された。副町長の小橋川健次氏が提案理由を説明し、「町内業者1社、町外業者7社を指名して入札を行った結果」と述べた。
また、令和3年度一般会計補正予算や国民健康保険特別会計補正予算の承認も求められた。特に、一般会計補正予算案では、新型コロナウイルス対策の一環として、ワクチン接種対策費が718万5,000円に上ると報告された。これに関し、福祉部長の外間哲巳氏は、「感染症対策を強化して町民の安全を守ることが重要」と強調した。
さらに、令和3年度下水道事業会計補正予算においては、県からの沖縄振興公共投資交付金の増額が要因となり、資本的支出の増加が見込まれている。建設部長の小橋川生三氏が工事内容について説明し、「汚水管渠施設改良に関する工事が行われる」と述べた。
これらの重要案件とは別に、決議第3号として、崎原町長に対する文書による厳重注意が提案された。これは町長が議会の権限を侵害したとされる記載記事についてのもので、真栄城哲議員が経過を述べ、「議会の意思決定に対する冒涜である」と指摘した。議会は、町民への配慮から、町長の発言を一時的に停止することに同意した。
会議は約4時間に及ぶ議論の末、議案は全て可決され、町長も後の発言で謝罪の意を表した。議会の権限と町政運営の適正化についての意識が今後より強まることが期待される。