令和6年6月14日に開催された北谷町議会定例会では、様々なテーマをめぐり議員からの一般質問が活発に行われた。
特に、災害に対する対応についての質問が目立った。喜友名朝哲議員は、地震、津波、災害に関する質問を通じて、町の対応の改善点を提起した。4月に発生した花蓮地震を受け、北谷町への津波警報発令後の町の対応状況について質問した。この時、渡久地政志町長は、避難路の確保、災害情報の周知及び避難者の受け入れを行ったと述べた。特に、ニライセンターや保健相談センターへの避難者数を示し、備蓄品の配布状況にも触れた。
交通安全に関する質問も重要な議題として取り上げられた。西田由紀総務部長は、浜川小学校周辺での事故に対する取り組みについて述べ、沖縄警察署との連携を強化する意向を示した。子どもたちの通学路の安全確保策としてユニバーサルデザインに基づくサインや点滅灯を設置する必要性を訴えた。
公園整備については、田仲康児建設経済部長が登壇し、宮城海岸通りのトイレの後ろ側にあるゲートボール場を有料駐車場として活用する提案があり、今後、管理方針について検討を進める方針を示した。さらに、北谷町民農園の運営状況について言及し、農業活動の促進のために適切な環境の整備が必要であることが共有された。
一方で、地元住民の信頼を得るためには、定期的に避難訓練を行い、地元の避難ビルに関する情報をしっかりと周知することが鍵である。特に、公共施設の津波避難マニュアル作成が今後の課題とされており、町内各施設に対し、早急に取り組む必要があるとされた。各議員の発言からは、住民と行政が一体となった防災対策の重要性が再確認された。
今回の議会で挙がった内容を基に、町の防災体制や交通安全対策を一層強化していくことが期待されている。また、自助・共助の意識を高め、住民が安心して暮らせる北谷町の実現に向けた取り組みが進められることとなる。