令和6年3月定例会では、西原町の町政運営に関する質疑が行われた。町長の崎原氏は、今期の施政方針について、近隣市町村の動向を意識しながらも独自性を重視していると語った。特に、町政運営における公約の達成度について進捗報告があり、町民から信頼される運営が求められている姿勢を示した。
また、「高校入試制度の変革」についても言及され、県の方針に沿った特色選抜制度への移行が進められる。この変更により、従来の推薦入試から特色選抜へと変わるが、新制度の意義や目的について、教育長が説明した。町内の教育環境を考慮しつつ、制度の円滑な移行に向けた取り組みの重要性が強調された。
他にも、多くの議員から「学校の働き方改革」についての質問が寄せられ、教育長は具体的な努力の進捗を報告した。特に、教職員の働き方改善に向けた月間の時間外勤務の平準化が必要との意見が多く、社会全体が抱える教員のメンタルヘルス問題が浮き彫りとなった。
再犯防止の取り組みについても議論があり、町長は「第2次再犯防止推進計画」に基づき、地域での更生支援に注力していく方針を示した。地方公共団体の役割が再犯防止において重要であるとし、今後は地域の力を活かした施策が求められるとした。
さらに、高齢者や障がい者に対する福祉施策の強化についても意見が交換された。医療介護の連携を深め、全体としての支援を充実させ、地域のニーズに応じた柔軟な対応が求められるとする意見が多く見受けられた。