令和6年3月8日、北谷町議会にて第542回定例会が開催された。市の財政運営や住民サービス向上に向けた予算案が提案され、主に一般会計や特別会計の予算に関する質疑が行われた。特に北谷町の漁業振興や水道事業に関する議案が議論の焦点となった。
議案第16号として示された"令和6年度北谷町一般会計予算"に関しては、教育や福祉施策の強化を図る内容となっており、特に保育士確保対策事業については、28名分の予算を確保したと報告された。前原さゆり子ども家庭課長は「正規雇用化の進展により、待機児童を解消するための重要な施策です」と説明した。
また、漁業に関連した議案第16号において、友利勉議員が浜川漁港における新規漁業用施設整備の予算について尋ねたところ、経済振興課の久田友一課長は「総額約2億1,129万6,000円の補助金で、漁獲高の向上や持続可能な漁業経営を目指すシュミレーションが含まれています」と応答した。これにより、地元漁業者の活性化が期待されている。
さらに水道事業も焦点であり、特に水洗化率が98.7%に達し、計画的な住民支援を行っているとのことだ。この点に関し、新垣千秋議員が「水道事業に関する問題点は?」と質問した際、上下水道課の鉢嶺宗則課長は「市民ニーズを踏まえた雨水事業と老朽化下水道の改善が重要で、継続的な検討がなされています」と強調した。
さらに議案第20号の下水道事業に関連して、砂辺地区での排水路整備については令和9年までの長期計画で進められる」とし、具体的な整備地点や進捗状況説明が行われた。町長は「未来を見据え、地域の持続的発展を実現する施策を進めてまいります」と述べ、地域住民に支援を訴えた。
議案の成立は住民サービスの向上に寄与し、特に水道、漁業、教育面での具体的な施策が期待されている。今回の定例会では、住民の声を反映した形での予算案が形成されつつある。今後、各常任委員会での審議が続く。