令和2年9月の西原町議会定例会では、新型コロナウイルス感染症が町民生活に与える影響が中心テーマとなった。
代表的な質問の一つ、伊集悟議員(教育長への質問)では、学校における感染症対策と学習遅れについて意見表明した。彼は、コロナ感染拡大の影響で短縮授業が実施され、多忙化する学校環境に触れ、今後の課題について言及した。特に、学習遅れを取り戻す方策や、新たなマスク着用ガイドラインの取り扱いに関する教育現場の状況を尋ねた。
また、放課後児童クラブの運営支援についても重要視された。こちらを受けて、教育長は、クラブの役割を強調し、民立民営での人材確保や感染対策に苦労している実情を説明した。夏の緊急事態宣言の後、休校や短縮授業が続く中、待機児童の問題は深刻化しているとのことで、具体的な数字(60名の待機児童)も挙げ、この問題への解決策が求められた。
さらに、収入が減少した非正規雇用職員に関しても指摘があり、多くの家庭が厳しい状況にあるとの懸念が浮上した。伊集議員は、この状況を放置するわけにはいかないと述べ、町長が経済支援を行う必要性を唱えた。
加えて、前里光信議員は、町長による過去12年間の町政運営の実績を振り返りつつ、課題解決のために次の町長に期待する点を挙げた。特にコロナ禍の対応について具体的な説明を求める声が相次いだ。これに対し町長は、感染症対策に向けた窓口を設置し、経済支援策を講じていると述べた。
今後の課題としては、コロナ対策や待機児童の問題、教育環境の改善が挙げられ、議会では町民の生活を守るための具体的な施策の必要性が強調された。