令和2年9月28日に開催された西原町議会定例会では、議長の大城好弘氏が会議を開き、出席議員たちによる活発な議論が行なわれた。
今回の定例会では、一般質問が大きな焦点となった。特に山城勝貴議員が延長保育や保育士不足の解消策を中心に質問をし、町側の現状認識と今後の対策への具体的な回答を求めた。山城議員は「保育士不足のために延長保育を休止している保育園が多く、保護者からの不安の声も高まっている」と指摘し、町の計画を問うた。
これに対し、福祉部長の小橋川健次氏は「保育士試験受験者支援事業を行い、更なる保育士確保を目指している」とし、延長保育を利用している家庭への配慮を継続する意思を示した。山城議員からは、具体的な進捗状況や休止している園の対応策についても再度質問があった。
また、障がい者の社会参加や雇用促進に関する質問もあり、これに対し毎年参加者が増加していることを報告した新島教育長は、地域自立支援推進協議会を設立し、障がい者の就労機会創出に向け、関連機関との連携を強化していると述べた。
精神保健福祉に関する回答においても、福祉部長は「コロナの影響で精神的な問題が増えている」と述べ、町としての対策強化が必要であるとの認識を示した。具体的には自殺対策計画の策定についても言及があった。
児童関連の質問が通された後、議員たちは坂田小学校及び幼稚園の環境整備についても触れ、特に安全対策を求める意見が上がった。この問題に関して教育部長は、フェンスや空調設備の計画について詳細を説明し、既存の課題に対する進捗を伝えた。
さらなる内容として、町道の管理や国道329号西原バイパスの整備状況に関して質問がなされ、道路工事の進捗率や完了見込みについても確認された。土木課長は現状を報告しながら、今後の見通しを述べた。
全般的に、今回は特に町民の期待に応える形で、議員たちや行政が協力しあい、町の未来への取り組みや現状の課題を一つ一つ丁寧に解決する方針が示された会議となった。議会は午後2時46分に散会し、次回の開催は未定である。