令和5年第2回西原町議会定例会が3月24日に開催された。重要議案として、個人情報保護に関する複数の条例と令和5年度の予算案が審議された。
町民の個人情報を保護するための新たな法律施行に関連し、議案第4号から第7号が同時に提出された。総務財政常任委員長の長浜ひろみ氏は、これらの条例案が必要であると報告した。
反対討論に立った伊計裕子議員は、「新法案は個人情報の取り扱いに新たなリスクをもたらす」「住民サービスに直結する情報の取り扱いが危険視される」と訴えた。同様に「個人情報保護法ガイドラインに従わない場合、法違反にされる可能性がある」と強調し、従来の保護条例を維持すべきと主張した。
今回の会議では、令和5年度の一般会計予算案が主要議題として取り上げられた。予算審査特別委員長の長浜ひろみ氏により報告されたこの予算案は、対前年度比で大きく増加しており、主に社会保障関連費や光熱費に充てられる。
歳入には自主管理の状況も示された。自主財源の構成比は39.6%、依存財源は60.4%と依然として国や他の公共団体の影響を受けている。
議案第26号、国民健康保険特別会計予算及び議案第27号、後期高齢者医療特別会計予算も同様に可決された。また、土地区画整理事業や水道事業の予算についても審議が行われ、全ての議案が賛成多数で可決された。
教育長の任命については、崎原盛秀町長が新島悟氏を再任する提案を行い、その経歴や実績が評価された。議員らは新たな政策の実施に向けた教育方針について質疑を行い、賛同の姿勢を示した。
最後に、固定資産評価審査委員の人選も行われ、三名の候補者が承認され、すべての議案が議会の同意を得て終了した。昨今の課題に応じた個人情報保護と予算の拡充が議会において重要視されている。