令和元年12月6日、西原町議会では定例会を開催し、各議員が町の重要課題に対する質問を行った。
中でも、文化行政に関する質問が特に注目された。真栄城哲議員は、首里城火災によって多くの文化遺産が失われたことを受けて、町として復興への取り組みについて質問した。彼は、尚円王が本町に大きな影響を与えていることから、町民としての悲しみを表明し、現在の活動内容を伺った。教育長は、文化遺産の保護と町の伝統文化の理解を深める活動を進めていると述べた。
さらに、真栄城議員は教育長に対し、地域に根差す伝統文化の保存に関する支援の取り組みについても言及した。教育部からは、これまでの関わりと今後の計画について説明があった。ここで、町の文化や芸能への理解が次世代への継承に繋がると強調された。
本町職員の業務環境についても、真栄城議員は提起した。議会前の調査では財政状況が厳しいことから職員不足が影響しているとの声が上がっている。町長は、この問題に対処すべく、業務環境の実態を把握したうえで適切な措置を講じる必要があると回答した。
PPP/PFIに関する提案も行われ、官民連携による新たな事業展開について意見交換が行われた。真栄城議員は、税金の適切な使い方についての町長の見解を求め、PPP/PFIを活用する必要性を訴えた。町長はその重要性に同意し、今後の取り組みを約束した。
最後に、地域の環境問題についても言及された。最近増加しているカラスや、野良猫・犬による被害について、町長に対策を求める声があった。町長は、害獣の生息状況の調査を行う必要性に言及し、適切な対策に取り組む意義を強調した。
今回の議会では、文化行政や職員の業務環境など、多岐にわたる課題に真摯に向き合った結果が浮き彫りとなった。住民サービスの向上に向け、引き続き様々な問題に積極的に取り組むことが期待される。