令和4年第2回西原町議会定例会が3月22日に開催され、多くの重要な議題が審議された。
主な焦点の一つは、難聴者への補聴器購入費助成についての一般質問であった。儀間信子議員は、高齢者が補聴器を必要とする状況を訴え、助成の実施を強く求めた。これに対し、福祉部長の外間哲巳氏は、高齢者の聴力低下に早期に対応することは、社会交流を促進し、認知症やうつ病の予防に貢献すると答えた。ただし、助成事業の具体的な実施については「慎重に検討したい」との姿勢を示した。
職場の活性化に関する質問もあった。職員の資質向上や活性化が求められ、多様な研修への参加促進とともに、職場環境の改善が必要とされている。総務部長の與那嶺剛氏は、現在行っている研修やラジオ体操などの取り組みを紹介し、職員の健康面やモチベーション向上に努めていると強調した。さらに、女性管理職の登用についても議論が交わされた。町は現在、女性の管理職登用率を22%に引き上げる目標を掲げている。
また、町長の崎原盛秀氏は財政運営の健全化施策についても言及した。自らのトップセールスによる予算獲得の努力が、町の財政好転に寄与しており、具体的な事例として国への要請活動を挙げた。今後とも職員の積極的な参加と協力を求める姿勢が見受けられた。
西原町の文化財の管理についても質問があり、文化課長の花城清紀氏は、町が管理している指定文化財の数や状況を説明し、地域おこしに向けた文化財の活用策も検討していると述べた。