令和5年第3回西原町議会臨時会が、5月25日に開催された。
この日は、町民に直接影響を与える税条例の改正が中心に議論された。特に、西原町税条例や国民健康保険税条例の一部改正についての承認が求められ、賛成意見が多く集まった。
まず、副町長の小橋川健次氏が西原町税条例改正案を説明。森林環境税の導入に伴い、現行条例の改正が急がれる状況であると述べた。これに対し、新田宗信議員は過去の告知から議会での検討が遅れている点を指摘。質疑が続き、議員同士の意見が飛び交う場面も見られた。新田氏は「臨時会を開く必要があったのか」との疑問を呈し、資料の提供不足についても厳しく指摘した。
一方、健康保険税条例の改正案についても説明が行われた。こちらは、後期高齢者支援金等課税額を引き上げるもので、熊本久美子健康保険課長が詳細を説明。これにより、軽減対象世帯の範囲が広がる見込みで、一定の社会的配慮が求められる。
仲松勤議員は、町民に分かりやすい説明が欠如していると指摘した。彼は「町民に直接的に関わるものに関しては、もっと丁寧な説明が必要」と訴えた。議員たちが多くの質問を投げかける中、町の担当者たちは冷静に回答を行った。結果として、税率の改定や保険料の引き下げにつながるような改正が徐々に前進している。
最終的に、全ての議案は了承されたが、今後の実施にあたっては周知を行う必要があると強調された。議長の大城純孝氏は会議をまとめ、「しっかりとした説明を今後もしていく」ことを約束した。