令和5年第6回西原町議会定例会が9月22日に開催された。
今回は、一般質問において多くの議員が町政についての具体的な課題に踏み込み、特に災害対策や読書活動について活発な意見が交わされた。
まず、一般質問を行った喜納昌盛議員は、台風6号による町内の被害状況を尋ねた。町長の崎原盛秀氏は、被害として主に道路の陥没や停電の影響を挙げ、復旧作業については関係機関と協力しながら進めていると述べた。特に道路決壊に対する応急工事の実施について計画が進められていることが報告され、町民の安心に寄与する取り組みが強調された。
次に、喜納議員は「海外移住者子弟研修生受入事業」についても言及し、今年度にアルゼンチンから研修生を受け入れる計画が説明された。町長は、研修生を通じて地域との交流を深めていく意義を強調した。さらに、ブラジル町人会創設50周年記念祝賀会への参加についても言及があり、町からの祝儀については具体的な金額が示された。
また、長浜ひろみ議員は図書館の整備状況について質問し、西原町が進める児童文化の促進に向けた取り組みについても議論が進展した。学校図書館の蔵書数や利用実績に関する報告があり、充実した図書環境の提供が目指されていることが確認された。特に、教育部長の新垣和則氏は図書館司書の配置状況や図書購入の実績を示し、地域の学びの場を充実させていると説明した。
さらに、長浜議員は台風後の災害救助法に関する手続きについても触れ、具体的な窓口や申請の流れが町民にとってわかりやすくなるような取り組みが必要であると強調した。特に、罹災証明書の申請先が税務課であることや、見舞金の支給基準があることなど、情報発信の重要性が再確認された。
最後に、長浜議員は高齢者向けのスマホ講習や災害時の手続きの整備が地域の福祉向上に寄与すると述べ、住民が活用できる情報提供や相談窓口の充実が求められると締めくくられた。