令和4年第6回中城村議会定例会が開催され、教育行政や地域安全に向けた施策が議論された。この会議で特に注目されたのは、教育支援から公共インフラの改善に至るまで、非常に多岐にわたる施策に対する議員の熱心な質問であった。
比嘉麻乃議員は教育行政に関する質問において、本村が行う「中学3年生無料塾支援事業」の継続について尋ねた。教育総務課長の我謝慎太郎氏は、経済的な負担軽減を目的とするこの事業の継続について財源を含め検討をしていると述べ、今年度も実施が可能であれば、令和3年度のスタート時と同様の時期から行いたい考えを示した。特に、無料塾を通じて高校進学を果たした生徒の声を紹介し、地域での教育支援の意義を強調した。
次に、比嘉麻乃議員は街路灯の電気料金の負担を村に求める声を代弁し、自治会管理の電気代の削減についての検討を促した。都市建設課長の仲村盛和氏は、LED化された街路灯の導入が完了したことを報告しつつ、自治会間での電気料金の料金不均衡に対しても注目し、庁内での敏速な対応を約束した。
さらに、護佐丸バスとモノレールの連携に関しては、新たな交通政策の必要性が強調され、住民生活課長の義間清氏は、近隣交通インフラを考慮した改善の必要性について意見を述べた。この問題に対し、会議では渋滞緩和や環境負荷軽減が期待されていることも議論された。
地域の環境美化については、春の一斉清掃が天候により延期され、都道府県交渉や草木の処理方法が悩まれている点を受けて、住民生活課長が再聴取を行っていく旨を確認した。これらの議論から、地域住民への生活環境向上を目指す村の姿勢が見受けられた。
さらに、各種施策の問答や情報共有が行われた中で、伊佐則勝議員が災害対策と公共インフラの整備についても意見を述べ、特に治山事業の進捗について定期的な報告が求められた。