令和4年第3回中城村議会定例会が3月18日に開催され、さまざまなテーマについて議論が行われた。
最初に陽明されたのは、安里清市議員による南上原地域への防犯ボックス設置に関する要望である。
特に、同地域における治安維持喫緊の必要性が強調された。安里議員は「南上原への防犯ボックス設置に向けた具体的な進捗状況」を質し、設置費用を初めとした先進地の運営状況を調査することを提案した。
これに対し、住民生活課長の義間清は「現在、交番設置に向けた交渉が始まった段階である」と回答し、地域住民の安全への配慮を表明した。
次に議題に上がったのは、PFOS(パーフルオロオクタンスルホン酸)への対応についてである。安里議員は、金武町が迅速な対応を見せたのに対し、現状の中城村の対応が鈍いことに疑問を呈した。
上下水道課長の知名勉氏は、昨年のPFOS値の計測結果を示しつつも、企業局の対策について説明し、「水質検査は年に1回行っている」と述べたが、頻度を上げるべきとの意見も出された。
また、葬祭場建設についても注目が集まった。安里議員は西原町との連携を持ちかけるとともに、過去の議会でも同様の質問が出ていた旨を示した。
浜田京介村長は、以前火葬場建設の話があったが財政的な理由で断念した経緯があると説明した。今後、広域事務組合での話し合いに期待が寄せられる。
さらに排水路整備についても議論された。安里議員は、破損した排水路の早急な整備が必要であると強く訴えた。都市建設課長の仲村盛和は「解決に向けた工法については、地主の協力が不可欠である」と述べ、現場での進捗を確保することが課題であると説明した。
最後に、少人数学級の教員補充についての質問も上がった。教育長の比嘉良治氏は「教員不足で困難な状況にあるが、児童の学習保障を最優先する」という立場を取った。
これらのテーマは、地域の安全や教育環境の向上に大きく寄与するものであり、議会での活発な意見交換が期待される。