令和5年6月9日、中城村議会の定例会が開催され、地域の安全や環境問題について様々な議論が巻き起こった。
まず、防災無線の改善について問題が提起された。議員の大城常良氏は、「村内で防災無線が聞こえないとの苦情が多発している」と指摘し、さらなる対策を求めた。これに対して、総務課の大湾朝也課長は、「聞こえづらい地域の把握と高性能スピーカーへの代替を検討中」と述べ、予算面も含めて改善を進めていく考えを示した。
次に、水道水PFAS汚染問題について議論が行われた。大城氏は西原浄水場周辺におけるPFAS検出のその後の調査と対応策についての進展を尋ねた。これに対し住民生活課の仲村盛和課長は、「沖縄県と連携し、モニタリング調査を続けているが、発生源は未だ特定できていない」と報告し、村民の安全確保に向けた取り組みを強調した。
また、恒久平和への取組についても議論が行われ、教育長の比嘉良治氏は「戦争体験者の減少に伴い、平和教育がより重要になっている」と述べ、村内での平和学習の取り組みについて説明した。具体的には、小中学校での平和授業の実施や戦跡巡りなどの計画が進行中であることを明らかにした。
さらに、自治会の活性化についても取り上げられた。議員が指摘したように、高齢化が進む中で地域の絆や活動が希薄化していることが問題視され、村は地域活性化に向けた新たな取り組みを模索していることが伝えられた。