令和5年第7回中城村議会定例会が行われ、様々な重要事項が議論された。
今定例会では、特に水道料金の改定が大きな関心事として取り上げられた。大城常良議員は、水道料金の引き上げに関する詳細を質し、県企業局が電気料金や物価高騰に伴い、昨年は約12億円の純損失を出したという説明を受けた。その影響により、令和6年度からの料金改定に向けた協議が進められている。大城議員は、改定に伴う住民への説明会の必要性を強調した。
また、議会のライブ配信導入に関する意見も出された。大城議員は、透明性や住民サービスの向上が期待され、迅速な導入を求めた。村長の浜田京介氏は、導入に向けた協議を進める方針を示し、住民の要望に基づく検討を行う考えを表明した。
そして、違法薬物防止対策に関しても鍵となる課題として扱われた。教育長の比嘉良治氏は、危険性を認識させるための教育を徹底する必要性を説いた。中学校で薬物乱用防止教室が実施されていることに加え、保護者への注意喚起の重要性も強調された。
シニア世代への生活支援事業の進捗も報告され、現在交付状況は92.28%に達しているとのこと。各担当課では、さらなる支援を行う姿勢を見せている。
次に、南上原地区の公共下水道工事に関する工事進捗や接続支援についても議論された。上下水道課の仲村武宏課長は、工事が令和7年度までに完了する見込みであることを述べた。接続率の向上や未接続世帯への啓発活動が重要課題として取り上げられた。
さらに、役場職員の待遇問題に関しても言及があり、職員定員管理計画などを通じての待遇改善が模索されている。障害者雇用に関する取り組みも指摘され、今後の方針が求められた。
最後に、道路のアスファルト舗装復旧について議論が行われた。屋良照枝議員は、舗装幅が他市町村と異なり大きすぎることに疑問を呈し、特に1メートルの復旧幅についての経緯と必要性を改めて裏付けるための詳しい調査と検討を提案した。
今回の定例会では、これらの議題を通じて中城村の住民サービスの向上や生活環境の整備を見るべき重要な方向性が確認された。議会では、住民の声をしっかりと受け止め、より良い政策実現に向けての努力が求められている。