令和4年12月5日に開催された中城村議会定例会で、議員らが水道水の安全性や農業振興、そしてまちづくり計画について議論した。
一般質問ではまず、水道水の安全性についての精査が求められた。特に、村民が抱える不安を払拭するための措置として、アンケート調査の実施を提案した議員もいた。上下水道課長は、現在水道水は国の基準内で安全であると認識されているが、今のところ独自の調査を行う予定はないと述べた。これは村民への不安解消のためには不十分との意見が議員より上がり、村長の浜田京介氏も村民の健康に影響する重要な問題であると認識する旨を述べた。
次に、農振地域の見直し方法についても質疑が行われた。産業振興課長は、農用地区域の面的除外は、村として慎重に検討する必要があるとしながら、アンケート結果をもとにして地域ごとの農業振興計画との整合性を重視する方針を示した。これについて、議員は無秩序な開発を阻止しつつ、村の農業復興に向けた計画的な見直しを求めた。
また、中城村・北中城村との共同まちづくり計画についても進捗状況が報告された。村長からは、この計画が中部広域都市計画区域への移行に必要であるとされ、令和7年度に向けた準備が進んでいることが伝えられた。それにより、地域の特性を生かしたまちづくりを推進する意向が示された。
今回の議会では、特に水道水の問題に対する村民の不安や、農業振興の重要性が改めて強調され、今後の政策に大きな影響を与える内容が議論された。村は、村民の健康と安全を最優先に考え、持続可能な農業と地域の発展に向けた施策を積極的に打ち出していくことが求められている。