令和3年第1回中城村議会定例会が開催され、重要な課題についての議論が行われた。特に新型コロナウイルスワクチン接種や高齢者虐待、防止策が焦点となった。
まず、新型コロナウイルスワクチン接種に関する情報が提供された。接種体制は、村内の複数の医療機関と連携し、合計10の接種施設を確保していると報告された。具体的には、集団接種を含む接種希望者の確認調査が自治会で行われ、受診意思を確認するための調査が進められていると、こども課長の金城勉氏が述べた。
接種日に関しては、まだ具体的な日程は決まっていないが、高齢者接種の意思が確認された場合、対応スケジュールが予定されている。ワクチン接種の対象年齢は現段階では16歳以上で、妊娠中の方やアレルギー歴のある方の接種についても、各自が判断することになるだろうという。接種を拒否する理由については、調査を通じて明らかにしていく必要がある。
高齢者虐待に関する議論も続き、村内の虐待件数が報告された。沖縄県全体での高齢者虐待件数は年々増加傾向にあるが、中城村ではそれに比べて少ないとの結果が示された。過去5年間の合計では19件の虐待があり、そのほとんどは家族によるものだという。福祉課長の照屋淳氏は、虐待の要因として介護者のストレスが大きいことに言及。村としては、介護者支援を強化していく必要があると訴えた。
また、虐待の相談窓口として地域包括支援センターを設置し、連携を図る中で、虐待を未然に防ぐ体制を強化する必要がある。議員からは、介護者に対する支援が求められ、地域での連携と情報公開が重要であると改めて強調された。
村長の浜田京介氏は、高齢者虐待の問題は重大な課題であるとして、地域力を高めることで対策を進めていく考えを表明した。地域住民一体となった取り組みが求められる。
今後も中城村では、コロナ対策や高齢者への支援策を進め、村民が安心して暮らせる環境作りに努めていく意欲を示した。