中城村議会の第5回定例会が令和3年12月3日に開催され、村民の健康や生活環境の向上をテーマにした議論が繰り広げられた。
特に、がん検診に関する質疑が注目された。仲松正敏議員は、がんによる死亡者を減少させるための受診率向上策を提起し、具体的には「がん検診受診率の推移と現状を伺いたい」と述べた。これに対し、健康保険課長の仲松範三氏は、「受診率が過去のデータと比較して増加しているものの、コロナ禍によって昨年度は低下傾向にあった」と説明した。がん検診を巡る問題は、村民の健康寿命に直結する重要な課題であり、今後の取り組みが期待される。
次に、北浜地区の環境整備についても質疑が行われた。仲松議員が「雑木林の伐採による生活環境の改善について」と示した意見に対し、都市建設課の仲村盛和課長は「見積もりを取り、予算内での実施を考えている」と回答した。この環境整備は、地域住民の生活の質を向上させることが見込まれており、具体的な進展が待たれる。
さらに、新垣貞則議員はスポーツキャンプ誘致について言及し、「サッカーキャンプから得た観光客数や経済効果についての詳細なデータ」を求め、具体的な誘致のメリットについて説明を受けた。産業振興課長の仲村武宏氏によると、「サッカーキャンプを通じた誘客効果が過去のデータに基づき確認されており、今後も継続して地域活性化に貢献する」と強調した。
これらの議論を通じて、中城村の村民に向けた健康、安全、環境整備の取り組みが進行中であることが再確認された。また、吉の浦公園での健康遊具設置や陸上競技場の整備に関する質疑も行われ、村民がアクセスできる健康の拠点が整備される計画が進行中であることが示された。さらに、交通安全対策についても頻繁に協議され、住民生活課の義間清課長は「安全対策としてのハンプ設置を含め、地域の交通環境の改善に努めている」と述べた。これらの施策により、中城村がより良い生活環境を提供することを目指していることが強調された。