令和5年3月中城村議会定例会では、各議員による一般質問が行われ、特に教育面や福祉政策に関する重要な問題が浮き彫りとなった。
大城常良議員は、特に待機児童問題に焦点を当て、吉の浦保育所の状況や保育士不足について質問を展開した。こども課の比嘉昌子課長によると、令和5年度には待機児童が1名存在しており、この背景には保育士不足があると認識されている。
観光事業では、中城城跡の管理運営に関わる協議会の活動について質問があり、産業振興課の稲嶺盛昌課長は、協議会の運営が今後も両村で行われていく旨を説明した。観光客の目標数も発表され、2027年度には17万4,000人を目指すとのことだった。
また、浜田京介村長は高齢者福祉政策において、地域包括ケアの推進を重要視し、特に認知症高齢者見守り施策など、具体的な新規事業を展開する意向を示した。副村長の比嘉忠典副村長は、運転免許返納者への支援についても今後の課題として挙げた。
教育長は、教員不足や少人数学級の意義について説明し、特に教員の負担軽減と学校環境の整備が急務であると指摘した。部活動の指導においては、教員から生徒への指導が過度に厳しい場合もあり、精神的負担が強調される中、教育委員会はガイドラインの整備に取り組む方針を明かした。
この定例会では、高齢者福祉、教育、観光、交通安全、待機児童、部活動指導と多岐に渡る質問があり、今後の政策運営に反映されることが期待される。地域としてこれらの課題に柔軟かつ前向きに取り組む姿勢が求められている。