令和4年3月24日、中城村議会は定例会で重要な議題を審議し、さまざまな提案が上がった。特に注目を集めたのは、中城中学校の移転改築事業や津覇小学校、そして中城小学校の校舎全面改築に関する進捗状況である。
渡嘉敷眞整議員は、学校の移転に伴う耐力度調査の進捗について質問した。教育委員会と村長・浜田京介氏は、耐力度調査が現在進行中であり、調査結果は令和4年5月末に提出予定とした。教育長の比嘉良治氏は、「中学校の移転は教育環境の充実につながる」と語り、その重要性を強調した。これにより、さまざまな課題解決が期待される。
また、水道事業に関しては、有機フッ素化合物が水道水に含まれる問題が議論された。上下水道課長の知名勉氏は、今年度に水質検査を3回実施する計画があると説明し、国や県との連携強化が必要であることを述べた。村民に安心な水を供給する必要があるとの意識が議員の間で共有された。
自閉症や情緒学級に関する教育委員会の活動も確認された。教育総務課主幹の宮城政光氏は、特別支援教育の重要性を訴え、支援計画の策定がまだなされていない現状を紹介。子供たちに対する支援体制を強化する方針を示した。
その後、防災・減災対策についても話題に。久場地区での土砂崩れや農道整備に関する意見が出され、適切な対策が求められた。特に地滑り危険区域に指定されている久場地区の安全対策が急がれる。
さらに、新設予定の「まちづくり推進課」については、村のまちづくりにおける役割の重要性が議論された。新垣修議員がこの課の設置理由や具体的な役割について質問し、浜田村長は、地域の望む発展に合わせた機動的な体制が必要であると強調した。
さらに、ブライダル支援事業の内容についても議論され、地域経済活性化に向けた施策が提案された。これに対し、村民からのわかりやすい説明と具体的な制度設計が求められた。
議会の終わりに際し、長年村の発展に貢献した知名勉課長および荷川取次枝課長の退職に対する感謝の言葉が述べられ、議会は散会となった。議員たちは今後の地域の更なる発展を誓い合い、意見を交わした。