令和5年第3回中城村議会定例会が、令和5年6月9日に開催された。議会の主要な議題には村の交通安全対策や、福祉・農業関連の施策が含まれている。
比嘉麻乃議員が提起したバス通学費の支援について、村では教育委員会が現在支援を実施していないことを説明。教育総務課長の我謝慎太郎氏は、沖縄県のバス通学費支援対象者に対して、村が独自に導入することについて検討する考えを示した。また、子どもたちへの支援を強調し、中城村の児童生徒向けの導入可能性について、村長の浜田京介氏も意欲を示している。
そして、「中城村平和の日」の制定に関する話題が上がった。比嘉麻乃議員は、沖縄戦終結78年を迎え、村内にある歴史的な意義を重視し、8月17日を「中城村平和の日」とすることを提案。企画課長の比嘉健治氏は、平和の意義を継承する取組の重要性を強調し、検討を続ける意向を示した。
また、粗大ごみの再利用について、住民生活課の仲村盛和氏は、従来の取組を見直し、廃棄物の削減と環境保全に向けた新たな施策の必要性を訴えた。さらに、ふるさと納税についても議論が行われ、村長は寄付金の使途や返礼品の充実が重要であると述べた。
議題ではさらに、南上原井水線や新田線の整備計画が提案され、都市建設課の呉屋克行氏が調査結果を報告。地域住民の安全を確保するために、県道35号線の交通安全対策について語られる中で、護佐丸バスの運行拡大にも期待が寄せられた。
特に、浜地区においてバスが未設置である点が強調され、村長や企画課長は今後の安全性や利便性向上のためにアンケート調査を行い、地域の意見を反映する方針を示した。
このように、村民の声を反映させた施策推進の重要性や、交通面での課題論議が続く中で、村の福祉、農業政策も見逃せない。議会はこれらの重要な問題に取り組みながら、村の未来を共に考える姿勢を貫いている。