令和5年9月26日に開催された第27回嘉手納町議会定例会では、各種決算や議案の審議が行われた。
特に注目されたのは、令和4年度の財政決算の認定に関する議案である。金城利幸議員が総務財政常任委員会の委員長として、今年度の一般会計歳入歳出決算の審査結果を報告した。コロナ禍を背景に、事業実施の進捗に伴う予算変更があり、町民の理解と協力が求められる場面もあったと述べた。最終的に本決算は原案通り認定されることとなった。
続いて、国民健康保険特別会計歳入歳出決算、後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算、下水道事業特別会計歳入歳出決算、水道事業会計決算の認定が行われ、全て順調に承認された。
さらに、議案第20号と議案第21号にて水道事業と下水道条例の改正が提案された。これにより、水道料金と下水道料金の見直しが行われ、いずれも町民に対して費用負担が増加し、経営の健全化が図られる方針が示された。
水釜第二町営住宅に関する一連の議案、すなわち建築、電気設備、機械設備の請負契約が可決され、全体での建て替えが進められていくこととなる。設計には、住環境の改善が反映されることが期待される。
議長の仲村渠兼栄議長は、今後も議会として町民の声を反映した施策を実行していく必要性を強調した。新型コロナウイルスおよび物価高騰の影響が続く中、今後の行動が問われる時代に突入することが示唆された。会議は、各議題に対する質疑応答の後、円滑に進行し、全ての議案が可決された。