コモンズ

嘉手納町議会、F-35A事故に抗議する意見書を可決

嘉手納町議会はF-35A戦闘機のパネル落下事故に対する意見書を可決し、米軍の訓練に抗議の姿勢を示した。
記事公開日:
議会開催日:

令和5年12月25日、嘉手納町議会第31回臨時会が開催され、米軍の飛行訓練に関する意見書と決議が可決される結果となった。

主要な議題として取り上げられたのは、F-35A戦闘機のパネル落下事故に関する意見書及び抗議決議である。

発議者である當山均議員は、事故が発生した事実を踏まえ、「万が一住民居住地に落下すれば、大惨事に繋がりうる」と述べ、住民に与えた不安と恐怖を強調した。

事故は、12月18日に嘉手納基地所属のF-35A戦闘機が飛行訓練中に機体パネルを海上に落下させたものである。米軍は19日にこの事実を認め、損傷や負傷者の報告は受けていないとしたが、議会の反発を招いた。

さらに、この議題について討論が交わされ、賛成派は嘉手納基地の訓練がもたらす地域住民への危険を訴え、「住民の平穏な暮らしを脅かす」と厳しい態度を示した。花城勝男議員は、今年の基地から派生する事件・事故について、「嘉手納町民にとって基地被害のオンパレードだ」と非難した。

その後、F-35Aのパネル落下事故に対する意見書は全員賛成で可決され、抗議決議も同様に可決された。これにより、住民の安全を脅かす飛行訓練の見直しを求める姿勢が明確に示された。

さらに、同日の議題には嘉手納基地での米軍のパラシュート降下訓練に関する意見書および決議も含まれていた。當山均議員は、この訓練が住民地域の近くで実施されることに対して強い抗議を表明し、「重大な事故に繋がる可能性がある」と警鐘を鳴らした。

地域住民の強い反対意見にも関わらず、米軍は訓練を強行したことに対し、議員たちは抗議の意志を固め、厳重な要請を行うことを決めた。抗議決議も全員賛成で可決され、今後の議会としての行動方針も示された。

今回の議会では、住民の不安を和らげるための対策が必要であるとの見解で一致し、米軍に対する抗議の重要性が確認された。議員たちは、今後も住民の安全を最優先に考え、積極的に行動していく姿勢を示した。

議会開催日
議会名令和5年12月嘉手納町議会臨時会
議事録
タイトルの評価記事の内容は会議録から抽出された主要な情報を基に構成され、具体的な出来事に正確に言及しているため。
説明文の評価要約は本会議の重要な決定を反映しており、公益性を考慮した内容になっている。
本文の評価記事は会議録に基づいた正確な情報で構成され、議題や議会の意見、過程を詳述している。

沖縄県嘉手納町の最新記事

中頭郡地区の最新記事

中城村北中城村北谷町西原町読谷村 の最新記事です。