令和5年12月19日、嘉手納町議会において、議会の閉会が宣言され、各議案が可決された。
特に注目されるのは、嘉手納町体育施設及び関連施設の指定管理者についての議案第49号である。この議案は、指定管理者に管理を行わせるための提案であり、「かでな振興株式会社」を指定することが決定された。指定の期間は2024年4月1日から2029年3月31日までの5年間となっている。
幸地淳次社会教育課長は、提案理由を説明し、「公募により1業者が応募し、選定委員会での審査を経て決定した。」と述べた。また、この指定管理者は、嘉手納町内の10施設を一括管理することとなり、複数の体育施設や公園が含まれている。
質疑応答では、宇榮原京一議員が指定管理料の上限額について質問し、幸地課長は「年度ごとに異なる理由」として、主に新設施設の影響を説明した。特に、令和7年度には新野球場のオープンにより管理料の増額が期待されると強調した。
次に、議案第50号として紹介された嘉手納町漁業用施設の指定管理者についても同様に、嘉手納町漁業組合が指定された。この議案も全会一致で可決され、安定した運営が求められる。
続く議案第51号から第59号では、嘉手納町の各コミュニティーセンターに関する指定管理者の指定が行われ、自治会が管理することが再確認された。各区の住民の利便性を向上させるため、自治会が引き続きその役割を担うこととなる。この一連の提案は、地域の機能強化を図るものであり、地元住民の期待が寄せられている。
また、議案第60号と第61号では、嘉手納町総合福祉センター及び健康増進センターについても、新たに指定管理者が選定された。
最後に、選挙管理委員の選出及び補充員の選出が行われ、それぞれに人数が決定され、問題なく進行された。議長である仲村渠兼栄議長は、地域の活性化と安心な社会福祉の実現に向けた取り組みを引き続き進める意向を示した。議会はすべての案件を終了し、「令和5年第30回嘉手納町議会定例会」を閉会した。