令和元年12月17日に開催された嘉手納町議会定例会において、重要な議案がいくつか可決された。
まず、比謝川大橋の耐震補強工事に関する契約変更が承認された。これは高力ボルトの供給が全国的に困難である事情を受け、工事の一部が変更されることになった。天久昇都市建設課長は「交付決定額との差額を次年度の工事数量に前倒しで執行する」と説明した。特に高力ボルトの設置数が減少し、鋼材や仮設工事の数量が増加することが指摘された。
次に連続して報告された屋良小学校校舎解体工事についても多くの議論が交わされた。教育総務課長の金城睦和氏は、今回の解体工事が新屋良小学校の設置に伴うもので、旧校舎の解体を進める趣旨であると述べた。また、同氏は解体工事が環境面での影響を及ぼさないよう、仮囲いや養生ネットを用いて工事を進めていく方針を強調した。特にアスベストの問題が強調され、事前に調査を行っていることが伝えられた。
田仲康榮議員はこの解体工事について地域住民への影響、特に粉塵問題について懸念を示した。金城課長は、工事業者と協力し清掃等の対応を検討していくと回答した。解体工事費が予定価格より高くなった背景にはアスベスト対応の費用が関与していることが説明された。
また、議会が設置した調査特別委員会に関する発議が可決された。これは仲村一議員の酒気帯び運転による逮捕案件に関するもので、田仲議員が厳しい一言を述べ、「議員としての品位が問われる」と指摘した。議会の信頼性を回復するための調査が求められることが合意された。これにより当議会は、早急に対応を求める意向を示した。