令和4年第12回嘉手納町議会定例会が開催された。議会では、さまざまな議題が取り上げられ、その中で特に注目されたのは2022年度の予算に関する議論である。まず、花城勝男議員が2022年度予算概要について質問を行い、沖縄県全体での予算が8,606億円に達する中、嘉手納町の予算も107億7,000万円に上ったことを報告した。
花城議員は、これらの資金を活用して県内の公共施設整備10件の計画を紹介した。それに続いて、當山宏町長が予算の重要性について説明し、各事業の進捗状況や今後の方針を示した。また、町民が期待している新規プロジェクトや行政サービスの質向上にも言及し、町民の要望に応える姿勢を強調した。
続いて、待機児童解消に向けた施策についても質疑が行われ、金城博吉子ども家庭課長が、現在の町の取り組みや今後の見通しを示した。児童の受け入れ体制の充実を図るため、法人保育園の設立を支援していることなどが説明された。しかし、適切な土地の確保が難航していると指摘され、今後設置候補地の選定や、新たな手法を模索する必要があるとした。
また、一般質問において安森盛雄議員が教育支援の状況について尋ね、学童の設置を進める中で教育委員会との情報共有が不足しているとの指摘があった。教育長の比嘉秀勝氏は、教育の質向上を図るために各課との連携が重要であることを再確認し、改善策を講じる意向を示した。
さらに、道の駅新展望台に関する撮影制限についても話題に上った。この件に関して、上地康夫産業環境課長は報道関係者の意見を踏まえ、利用者と報道関係者の利害を調整する方針を述べた。このような話し合いを通じて、町のイメージや観光価値向上が期待されている。
最後に、農業振興や補聴器助成の可能性についても意見が交わされ、地域の高齢者支援を強化するため、新たな施策の必要性が認識された。議会全体では、今後も町民生活の質を高めるための取り組みを続けていくことが確認された。