嘉手納町の定例会で、重要なアジェンダがいくつか取り上げられた。特に、水釜第二団地の建て替え事情について、嵩原妙子議員からの質疑が注目される。建て替え工事は確かに進んでいるが、集会場が既に解体されてしまったために、住民のコミュニティーの場が失われている状況が続いている。そこで、臨時の措置として、A棟とC棟の間にプレハブの集会場を設置できないかという提案がなされたが、都市建設課の天久昇課長は、仮設駐車場の整備が優先され、公用地の限界から設置が困難であると回答した。このように、駐車場不足の状況が一層問われることとなった。
さらに、議員は兄弟姉妹の同時入所に関する問題を提起し、兄弟児が同じ保育所に入所できない現状に対して配慮を行っていることが確認された。この点については、入所判定基準に兄弟姉妹同時入所希望者に対する加点を行っていると説明され、しかしながら、全ての希望者に応じることが困難であるため、柔軟な見直しが求められる。
また、嘉手納町では生理の貧困問題についても注目される。町内では他市町の例に倣って、生理用品を無償提供する取り組みが期待されるが、教育現場での実施には躊躇が見られる。この問題については、教育長が生徒が困っている実態に基づいて対応を考慮する考えを示したが、未だ解決策は見出されていない。
なかでも、議員たちからの生理用品の配布に関する課題提起は、今後の市政にも影響を与える可能性があり、慎重な議論が必要である。
防犯対策については、過去3年間の犯罪件数とその内容、設置されている防犯カメラについての報告があり、犯罪が減少傾向にあると伝えられた。市民からは、いまなお続く防犯カメラ設置の要望があり、そのプライバシー問題に関する懸念も踏まえた対応が迫られている。
このように、嘉手納町では建設事業から日常生活の安全に至るまで、今後さらなる対応策の模索が必要であると考えられる。