令和5年3月6日に開催された嘉手納町議会定例会では、複数の重要議案が審議され、議案第79号の「嘉手納町都市再生住宅設置及び管理条例の一部を改正する条例」や、議案第68号の「中部広域市町村圏事務組合の規約の変更」といった地域住民に影響を与える議題が可決された。
特に「嘉手納町都市再生住宅設置及び管理条例の一部を改正する条例」については、都市再生住宅への入居促進を図るものである。天久昇都市建設課長は「令和5年度末には18世帯の入居完了を見込んでいる」と述べ、指定管理者の選定準備を行なうための改正であることを説明した。
次に話題に上ったのは「中部広域市町村圏事務組合の規約の変更」である。我謝治彦企画財政課長は、認可外保育所等に対する指導監査事務を追加することが目的であると述べ、昨今の事件を受けた重要な改正であることを強調した。この規約変更により、より広範な子どもへの支援が期待される。
また、比謝川行政事務組合の規約変更も可決され、これは一般廃棄物処理計画の策定を共同処理する事務として追加し、環境保護に向けた新たな一歩を示すものであった。上地康夫産業環境課長は「構成市町村との協議を経て進めていく」と述べた。
さらに、補正予算に関しても多くの議論が交わされた。特に、令和4年度嘉手納町一般会計補正予算については、出産子育て応援給付金事業に対する予算が計上された一方で、商工費の減額が指摘された。地域商業振興事業補助金が8,166万1,000円に達することを踏まえ、補助金の適切な活用が求められている。
議会では、下水道事業や国民健康保険特別会計の補正が次に続き、それぞれ4,000万円や127万円の減額が報告された。又吉政勝上下水道課長は「優先度の高い工事にリソースを集中した結果」と果敢に話した。
このように、嘉手納町議会での複数の議案が可決され、地域住民に寄与する形での施策が進展していることが示された。議会に参加した全ての議員が、今後も地域のための活動を続けることが求められる。