令和元年第27回嘉手納町議会臨時会が5月23日、嘉手納町議会議場で開催された。
主な議題は嘉手納基地における米軍の訓練に関する意見書と決議であり、議員たちがその危険性を執拗に訴えた。
特に議員の當山均氏は、過去の訓練に対する強い不満を表明し、住民居住地上空での訓練は健康や安全に影響を及ぼすと強調した。彼によると、最近行われたパラシュート降下訓練では、16名の兵士が住民の近くに降り立ったという。これは厳重な抗議を必要とする行為であると述べた。
また、照屋唯和男議員も同様の見解を述べ、5月21日に実施された訓練が日米特別行動委員会(SACO)の合意違反であることに激しい怒りを表明した。彼はこのような状況が今後も続くと、住民に不安を与え続ける懸念を持つと発言した。
この臨時会では、嘉手納基地での米軍パラシュート降下訓練及びMC-130特殊作戦機の駐機について、抗議文と決議を一括して採決した。議員たちは、住民の安全を守るために、この訓練が実施されないことを求める意見書を提出し、同時に抗議決議も可決された。これにより、議会は基地問題における町民の懸念を代弁し、その解決を政府に対して強く求める姿勢を明確にした。
また、議場では会期を1日間とすることに異議がないと確認され、すぐに議事が進行した。最終的には意見書と決議が全会一致で可決され、町民生活の安全を再確認した形となった。議会は今後も引き続き、嘉手納基地の問題について注視し、必要な行動をとる姿勢を示している。