令和4年3月28日に開催された第12回嘉手納町議会定例会では、注目のロシア連邦によるウクライナ侵攻に対する決議が可決された。
この決議では、ウクライナ侵攻から1か月が経過し、無数の犠牲者が出ている現状を受け、早期停戦とロシア軍の撤退を求める内容である。発議の趣旨を説明した宇榮原京一議員は、国連憲章に基づく国際社会の平和秩序が脅かされているとし、強烈な非難の意を表明した。
決議は全員賛成のもと可決され、博愛の理念に基づく沖縄県民からの強いメッセージを発信することとなった。金城利幸議員も、「ウクライナ戦争の悲惨な状況を知り、我々も声を上げなければならないと強調した。国民の命を守るために行動すべき時である」と述べた。
議会はまた令和4年度の一般会計予算案も審議し、107億7,781万4千円が計上される見込みである。これは昨年度と比較して約5億円減少するものの、各種事業の円滑な推進が期待される。特に、コロナ対策や地域振興に資する事業が予定されており、町民の暮らしを支える重要な予算である。
また、国民健康保険特別会計や後期高齢者医療特別会計についても審議され、各会計の予算が原案通り承認された。更には、これらの施策がいかに町民の生活を支え、福祉の充実に寄与するかが慎重に議論された。
議会終了後には、陳情第17号「令和4年度福祉施策及び予算の充実について」の採択が決定。この要望は、町民の福祉向上に向けた重要な提言であり、今後具体的な施策として反映されることが期待される。