令和2年第44回嘉手納町議会臨時会が開催され、新型コロナウイルスに関する重要な意見書と決議が通過された。
特に注目されたのは、在沖米軍に対する新型コロナウイルス感染症拡大防止策に関する提案である。この提案は、既に近隣地域での感染拡大の報告を受けてのもので、町民の健康と安全を守るための措置が求められた。
提出者の當山均議員は、感染者数が累計148人に上り、特に嘉手納基地における感染者の増加に憤りを示した。基地に勤める軍人やその家族が町内に居住していることから、市中感染の懸念が高まっている。議員は、米軍側の活動状況や感染防止策の不十分さに対する意見を表明し、この問題に対する迅速な対処を国に要請する必要があると強調した。
また、發議第9号と第10号の議案が一括で議題に上がった際、在沖米軍の情報開示と入国後のPCR検査の実施が必須であるとの意見が多数を占めた。特に、軍人やその家族についての居住区の情報が不透明であることが指摘され、透明性のある情報公開を求める声が強まった。
照屋唯和男議員も、米軍基地における感染者の発生が地域住民に与える影響について言及した。彼は、マスコミによる情報に頼らざるを得ない現状を憂慮し、適切な対応を求める意見を述べた。さらに、基地に関連する感染防止策を徹底することが重要であると訴えた。
このように、嘉手納町議会では、新型コロナウイルスの影響を受けつつある地域の安全を守るため、強力な対策を求める意見が息を呑むように一致している。今後の動向に注目が集まる。