令和4年3月3日、嘉手納町議会は定例会を開催し、複数の重要議案を審議した。
特に注目されたのは、相次ぐ外来機の飛来に対する抗議に関する意見書と決議である。
当議会では、外来機の飛来が町民の生活に与える影響について強い懸念が示され、特に教育に関する行事との兼ね合いが議論された。
「今回、即応訓練が行われる時期が卒業式と重なることは許容できない」と福地義広議員は厳しい姿勢を示した。
この意見書及び決議は満場一致で可決され、町民の安全と平穏な生活を守るために、具体的な飛来禁止措置を求める内容でまとめられた。
意見書では、嘉手納基地への外来機飛来を禁止し、騒音規制を遵守することが強調されている。また、町民にとって重要な日には訓練を控えるよう求める姿勢が示された。
また、嘉手納町の給与支給条例や特別職の職員の給与に関する改正案も提出され、議会により可決された。議案は、国の人事院勧告を受けて、期末手当の支給率を引き下げる内容であり、一般職員及び特別職に対してそれぞれ具体的な支給額の変更が提案された。
「一般職は1,200万円の減額が見込まれている」と金城悟総務課長は明らかにした。
この定例会は、嘉手納町における基地問題とその影響に対する町議会の姿勢を鮮明にするものであり、今後の対応に注視が必要である。