令和元年12月11日、嘉手納町議会の定例会が開かれ、重要なテーマが議論された。
一般質問の1番目では、米軍嘉手納基地の即応訓練の実施とその影響について、田仲康榮議員が指摘した。特に訓練中の爆音による町民への影響が懸念される中、基地渉外課の当山哲也課長は、訓練の通知後に町民への周知を行っていると説明した。また、騒音測定器によるデータも提供し、訓練時間中の音の発生状況を報告したが、議員はその頻度と強度に対する不安感を伝え、広報の在り方を見直すべきだと提案した。
次に福祉避難所の設置について、金城悟総務課長が現状を報告した。嘉手納町では、現在福祉避難所は整備されておらず、必要な対応に向けて準備が進められている。田仲議員は、特に福祉避難所の設置の必要性を強調し、地域の支援体制を整えるよう求めた。
コミュニティバスの運行についても議論された。高齢者や交通弱者の移動手段としての重要性を訴え、タクシーによる助成制度の実施に加え、コミュニティバスの運行についても検討すべきとの意見が述べられた。福祉課の野村順子課長は、地域のニーズに応じた交通支援策を講じていく意向を示した。
また、有機フッ素化合物への対応に関しては、町民の健康への懸念がある中で、町長が調査実施の必要性を認識している様子が見られた。特に、住民の健康影響調査は重要であり、米国での類似の問題に触れながら、より積極的な対応を求める声が高まった。
これらのテーマは、嘉手納町が抱える課題を浮き彫りにし、今後の施策に対する町民の意見や要望を反映する重要な場となった。今後の動きが注目される。