令和4年12月8日、嘉手納町議会定例会にて議員たちは多くの議題を巡る議論を行った。その中でも特に目を引くのは農家の支援策と駐車場拡充の問題である。
7番古謝友義議員は、物価高騰に苦しむ農家へ特別な支援が十分ではないと指摘した。特に肥料の価格上昇が農家経営に悪影響を及ぼしており、農家の販路開拓が急務であると強調した。この状況を受けて、上地康夫産業環境課長は国と県による価格上昇に対する補助金制度があることを説明し、農家個々の申請をまとめて行うことが必要であると述べた。また、道の駅かでなにおける農産物直売所の閉鎖に関して、新たな入居者を募集している現状を説明し、早急な再開を約束した。
次に、駐車場の拡充に関する問題が浮き彫りとなった。行政センターの駐車場は未来館建設に伴い減少したが、平常時の必要駐車台数の算定では問題ないとの見解が示された。しかし、議員らからの指摘により、イベント時の混雑や通勤者の増加に対する対策が求められている。
今年度、嘉手納町では高齢者福祉住宅の建設が重要課題として浮上している。高齢化社会において、65歳以上の独居高齢者が増加している現実を受け、これらの人々の住環境の改善が喫緊の課題とされている。名嘉義広福祉課長は、町営住宅の活用を促進する考えを示しつつ、雅津の高齢者向け住宅の建設についても前向きに検討していく意向を述べた。
また、親子で楽しめる公園作りの必要性が語られ、特に兼久海浜公園における遊具やスケートボード場の整備が提案された。多くの議員からの要望が寄せられており、地域住民が安心して利用できる施設作りに取り組む重要性が強調された。
最後に、特定外来生物への対応についても議論が行われ、環境省の指導に基づき適切な対応が求められている。嘉手納町内で確認された外来生物の影響を軽減するための措置が必要であり、町としても対処を講じていく姿勢が示された。特に比謝川付近の外来生物の監視強化が提案され、今後の具体的なアクションが期待される。全体として、町内の課題解決に向けた積極的な姿勢が見受けられた。