令和2年6月15日、嘉手納町議会において、定例会が開催された。
本会議では、本町の地域問題に取り組む議題が多く挙げられた。特に、外来機のパパループ使用についての意見書や決議が提出され、議論を呼んだ。発議第1号と第2号では、駐機場の使用が問題視され、騒音や悪臭被害に対する住民の苦情が報告された。特に當山均議員は、「外来機の頻繁な使用は許容できない」との姿勢を明確に示し、議員間で強い共感を得た。
この要請は、嘉手納飛行場に近接する住宅地域での地上騒音や悪臭問題に関するものであり、多くの住民が苦しんでいる現状が浮き彫りとなった。議会では、短期的な解決策として、みんなで連携して声を上げていくことが求められるとされ、今後の行動が期待されている。
また、令和元年度の繰越明許費繰越計算書も報告された。計上された繰越額は1億205万円で、具体的な使途としては、防音施設の維持管理費や母子保健情報システムの改修等が挙げられた。
議会はさらに、後期高齢者医療に関する条例変更案や、税条例の改正案も審議した。これにより新型コロナウイルスに対する様々な経済対策が強調された。特に、嘉手納町の観光振興や経済復興に向けたプロジェクトの取り組みが話し合われる中、災害復旧や新規事業の実施に向けた予算も議論となった。
さらに、一般会計補正予算についても詳細に議論され、特に新型コロナウイルス感染症に対する対応に関する支出が重要視され、町民への適切なサポートが求められていると述べられた。理解を得られる方向性が確立されつつある中、今後の施策の進展に期待が高まった。
この日、各委員から提案された陳情や請願の多くが採択され、全体として町民の声を反映させる姿勢が感じられた。特に子どもたちの医療支援の充実や、経済的支援策の早急な実施が強く要請されたことは、特筆に値する。